いくちゃむブログ

-転職・仕事・働き方-

先輩から言われた嬉しい一言

こんにちは。

ちゃむです。

 

今日は、退職前に先輩に言ってもらった嬉しい言葉のお話です。

この先輩は私にとって神みたいな存在で本当にいつも頼りまくっていました。甘やかす訳ではなく、良きタイミングで良き塩梅で助けてくれるスーパーマンでした。

 

退職の経緯を簡単に

私は新卒で営業職に就きました。特別話すのが得意だった訳でも、営業になりたかった訳でもないのですが、会社説明会で新しい出会いがたくさんあって楽しそうかも!と思ったのがきっかけでした。

今では、人見知りで内向的で、とうてい営業には向かない性格をしている自覚があるので、なぜ営業職を選んでしまったのか不思議で仕方ありません。入社を決める前、両親にはさんざんやめておけ、向いてないよと反対されたのですが、「やってみなきゃ向いてるかなんてわからないじゃないか」と謎に反抗心に火がついて、入社を決めました。あのとき、もっとよく考えていればと少し後悔した時期もありました。

ちょっとのワクワクと大きな不安を抱え、仕事が始まりました。初めはもちろん、仕事にも環境にも慣れないことばかり、それが普通と一生懸命向き合いました。1年もすると、一人で顧客を担当するようになったり、一人でできる仕事が増えていきました。一方で、「営業職はツライ」という世間のイメージを身をもって感じ始めていました。

日々売上目標に頭を抱え、立ち止まることなくひたすら業務をこなし続け、それでも終わらず残業。日に100件近く来るメールにも目を通し、返信し、電話もして...etc.

とにかく、やることが多すぎる。やってもやっても終わらない。理不尽な要求をしてくる客、マニュアルにない謎の社内ルールや書類、頑張っても報われない虚無感、色んなことが重なって、どんどん仕事が辛く苦しいだけのものになりました。仕事中の私は目が死んでいたと思います。実際、当時の私は平日帰宅してからも不機嫌で疲れ切っていたと言われました。

そんな状態で1年ほど頑張りましたが、あるときプッツン。頑張る気力を失いました。充電がなくなって、勝手に電源が切れるあの感じです。3年目の夏を超えたあたりでした。自分の中で「もう辞めよう」と決意してから、上司にいつ切り出そうか、退職の時期はいつなら大丈夫そうか、2週間ほど悩みました。そして、我ながらまぁ支離滅裂というかちょっと訳の分からない理由も上げて、なんとか退職の意向を伝えました。相談の結果、退職は1月末となりました。

当時は一刻も早くこの場から逃れたい一心で、年度末を待たず退職しました。

 

先輩からのことば

職場のメンバーに退職することを伝えたとき、驚きからか一瞬の沈黙。沈黙に居心地悪くなり、思わずスーパーマンな先輩に視線をやって目が合ってしまいました。先輩にはいつもお世話になっていたし、尊敬しているし、半分手伝ってもらっていた案件を一人でできるようにと指導してもらっている最中で、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そんな気持ちもあって、

「せっかく色々教えてもらっていたのにすみません。ご迷惑おかけします」

と口にした。

すると、先輩は嫌な顔ひとつせず

「迷惑なんか違うよ。これは○○の決めたことだから。○○の選択だから。謝ることではないよ」

と言ってくれました。それがただただ嬉しくて泣きそうになりました。

迷惑じゃないわけないんです。だって、私の抱えていた仕事は残ったメンバーで分担してやっていかないといけないし、先輩に至っては仕事を教えてもらった分の時間を奪っているし、迷惑かけるんです。かけているんです。

心の中では悪態をついていたかもしれません。でも本当にそんな風なことは全く見せず、一歩踏み出した私の背中を、グーッと押してくれる言葉をかけてくれました。感謝しても感謝しきれません。

この先輩はいつもそうです。決して否定せず話を聞いてくれて、共感してくれて、寄り添った言葉をくれる人でした。非効率なことをしてしまっていたときも「そのやり方でもOKだけど、僕はこんなやり方してるよ」と否定せず、より良いやり方を教えてくれたり、失敗が怖くてなかなか行動できないときも「失敗したらフォローしてあげるから思うようにやってみて」と心強い言葉をかけてくれました。

仕事は辛い苦しいと逃げてきましたが、振り返れば成長できていたと感じられるいい経験でした。なにより人間関係はすごく良くて、いい先輩にも、いい同期にも出会えました。

おわりに

私目線の先輩のお話なので、きっと、思い出フィルターもかかっているし、いい先輩フィルターもかかっているので2,3割増しでいい人になっていると思います。でも本当にいい人で(笑)、忘れたくなくて書いてみました。

過去一番で尊敬できる人でした。こういう出会いを大切に過ごしていきたいと思っています。